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第一回|森の中に電気もガスも使わない「オフグリッド・カフェ」を開く / 暮らしかた冒険家 presents OFF-GRID LIFE

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food
2014.08.06

Cook 'n' Eat!

volume 1贅沢なピクニック

  • Textドゥヴィーニュ 仁央
  • Photo伊藤 菜衣子, 池田 秀紀

第一回|森の中に電気もガスも使わない「オフグリッド・カフェ」を開く

暮らしかた冒険家の「おいしいケーキとコーヒーがオフグリッドでもできるのか?」という好奇心から、札幌の森でオフグリッドなピクニックをすることに。暮らしかた冒険家が愛してやまないスペシャルなカフェの達人たちが集まり「贅沢なピクニック」をはじめます。
電気もないガスもない森で、コーヒーを淹れ、ケーキを焼く。既存の方法では絶対無理。では、どうやろう?…からの「いつもの道具よりこっちのほうがカッコイイ!」なオフグリッドグッズを紹介します。

贅沢なピクニック

OFF GRIDLIFEのプロデューサー「暮らしかた冒険家」の池田秀紀(以下、ジョニー)と伊藤菜衣子。夫婦(めおと)は「暮らしかた冒険家」を名乗り、新しい暮らしかたに挑戦。さらにその“冒険談”を発信し、コミュニケーションツールとしています。(いままでの冒険談はこちら
そして2人は、現在「札幌国際芸術祭」で暮らすことをアートとして出品しています。“暮らし”がアート。いまある社会の問題と向き合って、私たちがこれからどんな暮らしかたが幸せなのか?を模索し、15年後の私たちの暮らしのあり方を冒険しています。

そんな彼らが「おいしいケーキとコーヒーがオフグリッドでもできるのか?」と思いついたのが今回の企画。
淹れたての美味しいコーヒーも、焼きたてのスイーツも、お店やおうちでしか食べられないものなの?
場所に限定されず、自分の気持ちいいと思う場所で愉しめたら、最高の贅沢。

「おいしいケーキとコーヒーがオフグリッドでもできるのか?」という冒険には、美味しいコーヒーと入れるバリスタと、かわいくって美味しいケーキを作り手が不可欠です。そしてせっかくならば、暮らしかた冒険家が愛してやまないスペシャルな人を呼ぼう、そして「贅沢なピクニック」をしよう!ということに。
かくして東京から暮らしかた冒険家の住む札幌へはるばる招集されたのが、今回の主人公、二人のナイスガイです。

一人目は、坂尾篤史さん(ONIBUS COFFEE)。その日の天候によって、焙煎時間・焙煎温度・投入量をわずかに変化させ、記録し、納得の一杯を仕立てあげていく「ONIBUS」の店主として、こだわりぬいたコーヒーを提供。菜衣子さん曰く「コーヒーの変態」。さらにコーヒーの新しいライフスタイルを提案するコーヒースタンド「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」を渋谷にオープンさせたばかりのバリスタです。

そして二人目。鎌倉の街角で大人気の移動ケーキショップ「POMPON CAKES」店主、立道嶺央さん。かわいい移動式の自転車で閉店したお店のシャッター前や、走りながらケーキを販売しています。農家さんに直接交渉して卸してもらっている全粒粉を使用し、果物などもこだわりの有機を使用するなど、身軽で、本格的なケーキ屋さんです。

そして一番大事なポイント。2人ともイケメンです。笑。

東京で“カフェの醍醐味”を知り尽くしたショップオーナー×2が、「おいしいケーキとコーヒーがオフグリッドでもできるのか?」というめくるめく冒険を敢行!

「贅沢なピクニック」をする場所に選んだのは、北海道・札幌の中心部から車で15分ほどのところにある森。そこは自給自足の農的暮らしを30年前から実践している自然派カフェ「やぎや」に隣接しており、敷地内にはツリーハウスやヤギの姿が。また「暮らしかた冒険家」の札幌の家から2kmのところにあり、菜衣子さん曰く「やぎや」店主の永田温子さんは、「自分が60歳になったときに、こうありたいと思う女性」。札幌中心部からほど近いところにある自然豊かな風景。奥に広がる畑で採れたハーブや野菜は「やぎや」のカフェメニューとして提供しているとのこと。

やぎさん

ジョニー:「暮らしかた冒険家」の“暮らし”を札幌国際芸術祭に出品することになって、札幌に下見に来たとき、僕らのやりたいことを芸術祭事務局の人に説明した上で最初に紹介してくださったのが、やぎやの永田さんで。こんな人たちがいるんだ!ってテンションが上がって、札幌での暮らしはきっと良い“作品”になるなと確信しました。

電気もガスも水道もない森はお湯も湧かせないし、ケーキも焼けません。ですが、どんな素敵なインテリアにも叶わない空と光で縁取られた場所で、「贅沢なピクニック」は、成功するのでしょうか?

ではでは素敵なもので溢れた森(ただしインフラゼロ!)で、「おいしいケーキとコーヒーがオフグリッドでもできるのか?」という好奇心のめくるめく実験、とーーっても「贅沢なピクニック」をはじめましょう。

電気もガスがないならば、小枝を拾ってくればいいじゃない

さて、電気もガスもないけれど、おいしいケーキを焼かなければならない。お湯を湧かしてコーヒーを淹れなければならない。オフグリッドな森で行われる「贅沢なピクニック」、美味しいものを作るには、エネルギーが必要。先ず、エネルギー源として火を使います。
原始人如く、板に棒をこすりつけて火を起す?…いやいやまさか。それではただのアウトドアクッキング。スマートにやらなければサステナブルではありません。楽しく手軽に、ついでに格好良くオフグリッドして愉しむ、そんな「贅沢なピクニック」になくてはならない三種の神器を紹介します。

ロケットストーブ

まず1つ目はロケットストーブ。落ち葉や小枝などを燃料にするストーブで、ホームセンターなどで安価に揃う材料で誰でも簡単に作ることが出来、世界的に話題になっているストーブです。
(作り方はネットで検索するとたくさん出てくるので、そちらを参考にしてみてください)
ペール缶を二つ重ね、煙突を中に通して、オーブンに使うロケットストーブを作ります。

ガスオーブン

2つ目は、ガスコンロなどの上に直接乗せて使用するタイプのオーブン。嶺央さんが所有する「ピーステンピ851型」を使用。オーブンの下に穴が空いており、ガスコンロなどの炎の熱を穴から直接送り込み、熱風を循環させるTHEアナログ製品。電子レンジやオーブントースターがまだなかった昭和の時代に主力として使われたオーブンです。ロケットストーブで起した熱をこのオーブンに送り込み、ケーキを焼きます。「peace」のロゴなど、愛らしい見た目のオーブン。なんと、やぎや店主の温子さんも同じものを持っていることが偶然発覚。

ケリーケトル

3つ目は、ガス要らずかまど要らずの湯沸かしやかん「ケリーケトル」。見た目のかっこよさはもちろんのこと、内部が煙突構造になっており、熱風の上昇気流を効率よく取り込み、少ないエネルギーでお湯を湧かす事ができます。小枝や松ぼっくりだけで簡単にお湯が沸く画期的システムにお値段も1万円弱という優れもの。アイルランド生まれのアウトドア用やかんは、かっこよさが際立つがこれまた使えるアイテムです。

オフグリッドな森に降臨した、便利でおしゃれでカッコイイグッズたち。さて、このギアたちを使いこなし、おいしいケーキとコーヒーがオフグリッドでもできるのでしょうか。
真の心地よさを求め、東京男子2人と暮らしかた冒険家が、いよいよ実際にピクニックを敢行!
オフグリッド・カフェの行方はいかに!?

ヤギとイケメン×2

やぎのサリちゃんも興味津津。

つづく